緊急自動車の運転資格の法的根拠が分かりづらい。

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元々緊急自動車を運転する立場にあったんですが、準中型免許も新設されて運転資格や法的根拠など、パット見たところ、何やらよくわからないことになっていました^^;

そもそも法律上での運転資格と、緊急自動車を保有する各機関の運転資格は、必ずしも同じではなく、その辺の話をざっくりとまとめておこうかと思います。


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緊急自動車の運転資格って法的根拠はどこにある?

さて、緊急自動車と一言に行っても、法的には種類は色々あります。

多くの方が連想するのは、身近な

  • 警察
  • 消防

ですよね。他にも、病院などの医療機関にも救急車がありますし、電力会社が応急作業に従事する車両とか、輸血の血液を運ぶ車両も緊急車両。

この間、電力会社の車がサイレン鳴らして走ってたのは初めて見ましたが^^;

 

そんな感じで緊急車両の種類も色々です。

で、結論から言うと、基本的には法的に決められているのは

「緊急自動車を運転できるのはこんな人」

ということについて決められています。

対して、緊急自動車を保有している警察、消防、などでは、法的に運転できるから無条件で誰でも運転できるか、というとそうではないんですね。

辞令(機関員を命ずる・・とか)を交付したり、一定の試験を設けたりなど、それぞれの機関で違いがあるようです。

ちなみに自分が所属していたところでは、辞令の交付がありました。

なので、これから緊急自動車を運転したい!とお考えの方は、法的な資格の確認も必要ですが、各機関でどんな対応をしているか、ということについても確認が必要になります。

サイレン鳴らして走ればいいだけ、というわけでもなく、道路交通法上除外されている規定もありますが(優先通行など)そうでないこともあります。また、個人の運転適性もありますしね。

サイレンを聞くと、気分が高揚しすぎる方だと危ないので。。

要は、法的には認められているものの、実際に運転させるかどうか、については現場の判断というわけですね。


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緊急自動車の運転資格の法的根拠が分かりづらい。。

法律ってなんで回りくどい表現になっているんでしょうね。

~は、〇〇に定めるもの以外とする

とか。

~は、✕✕だ!

とかでもいいような気がしますよねぇ。

あと、参照だらけで入り口がわからなくなったり。

法第八十五条第五項の政令で定める大型自動車は、自衛隊用自動車で自衛官が運転するもの以外の大型自動車とする。

これを理解するには

  • 法第85条5項
  • 政令で定める大型自動車
  • 以外ってなんだ?

とか、あちこち関係法令上を飛び回らないと行けないという。指が何本あっても足りない。。

ま、簡潔に表現されているのはわかるんですけどね。これらすべて参照なしで記載すると膨大な字の量になるので仕方ないといえば仕方ないのかなぁと思います。

 

ということで、以下緊急自動車の運転資格の法的根拠について紹介していますが、法の文章が分かりづらくても温かい目で見てください。


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緊急自動車の運転資格の法的根拠

なんとなく、3年とか2年とかいう数字を聞いたことがあるかもしれませんが、

  • 道路交通法
  • 道路交通法施行令

にかかれているんですね。

で、結論を先にまとめます。

運転する緊急車のサイズ 要件
普通車 大型、中型、準中型、普通免許を受けていた期間が通算して2年以上
大型・中型・準中型 22歳以上で、大型、中型、準中型、普通免許を受けていた期間が通算して3年以上

です。ただし、それぞれの運転するサイズ以上の免許が必要です。(普通免許では大型は運転できないので)

また、要件を満たさない場合でも、公安委員会が行う緊急自動車運転資格審査を受けて合格すれば、同様に緊急車の運転資格を有するものとしてみなされることになっています。

以下、法的根拠について紹介します。正直分かりづらい表現が多く、3年経てば運転できる、というわかりやすい表現にはなっていないので、興味のある方は読んで見てくださいね~。


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大型車の緊急自動車の運転資格

道路交通法

第八十五条

5 大型免許を受けた者で、二十一歳に満たないもの又は大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許若しくは大型特殊免許のいずれかを受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して三年に達しないものは、第二項の規定にかかわらず、政令で定める大型自動車、中型自動車又は準中型自動車を運転することはできない。

でました、例によってこれだけでは理解不能な文面です。しかも、緊急自動車なんてどこにも書いてないし。

それはさておき、ここに3年という数字が出ます。

 

まず、「第二項の規定」

これについては、以下の免許の種類があるけど、それぞれの免許を取得しないと運転できないからね、ということが書かれているものです。具体的には・・

  • 大型自動車~大型免許
  • 中型自動車~中型免許
  • 準中型自動車~準中型免許
  • 普通自動車~普通免許

です。ちなみに、上位(大型>普通)の免許を取得していれば、それより下位の車両は運転できます。例えば、中型免許で運転できるのは、中型、準中型、普通車、が運転できることになります。

道路交通法施行令

次に「政令で定める」

政令=道路交通法施行令

のことで、

第三十二条の二 法第八十五条第五項の政令で定める大型自動車は、自衛隊用自動車で自衛官が運転するもの以外の大型自動車とする。

を指しています。ちなみに、「自衛隊用自動車で自衛官が運転するもの」以外なので、自衛隊車両以外すべて。ただし、「自衛官が運転する」とされているので、自衛官以外が自衛官車両を運転するする場合は該当しない、ということになるんですかね。あるのかどうかわかりませんが・・

 

さらに、同じ条で

2 法第八十五条第五項の政令で定める中型自動車は、第十三条第一項に規定する自動車で当該緊急用務のため運転するもの(自衛隊用自動車で自衛官が運転するものを除く。次項において同じ。)に該当する中型自動車(二十歳に満たない者にあつては、自衛隊用自動車で自衛官が運転するもの以外の中型自動車)とする。
3 法第八十五条第五項の政令で定める準中型自動車は、第十三条第一項に規定する自動車で当該緊急用務のため運転するものに該当する準中型自動車とする。

となっています。ここで、「緊急用」という言葉が出てきます。で、第十三条第一項に規定する自動車=緊急自動車として定められています。

 

長々と書きましたが、これらをまとめると

大型、中型、準中型の車はそれぞれの免許があれば運転できるんだよね。だけど、(大型・中型・準中型の)緊急自動車に関しては、二十一歳になっていない人と、大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許若しくは大型特殊免許を持っている期間が通算して三年経たない人は運転できないんだぜ

ということになりますね。

で。

これは、大型免許を持っている人についての話。


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中型・準中型・普通車の緊急自動車の運転資格の法的根拠

他、中型免許、準中型免許、普通免許がそれぞれ個別に決められています。

以下、関連する部分を抜粋して掲載しますので、もっと詳しく知りたいという方は、行ったりきたりしながら、解釈してみてください。

ちなみに、第〇〇条に続いて、条文があり、その後に「2」、更に漢数字の「一」などとなっている場合、

<例>

第〇〇条 条文~

2 条文~

一 条文~

  • 第〇〇条の直後から始まっている条文が第1項
  • 「2」は第〇〇条第2項(以降第3項、第4項・・・)
  • 「一」は第〇〇条第2項第1号(以降第2号・・・)

という感じになります。それぞれ法改正などがされた場合、条文を付け足すときなどに、こんな具合にどんどん細分化されていくんですね。

ついでにいうと、一号を更に分ける場合は、ア→(ア)という感じになっていきます。

 

道路交通法

第八十五条

6 中型免許を受けた者(大型免許を現に受けている者を除く。)で、二十一歳に満たないもの又は大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許若しくは大型特殊免許のいずれかを受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して三年に達しないものは、第二項の規定にかかわらず、政令で定める中型自動車又は準中型自動車を運転することはできない。
7 準中型免許を受けた者(大型免許又は中型免許を現に受けている者を除く。)で、次の各号に掲げるものは、第二項の規定にかかわらず、それぞれ当該各号に定める自動車を運転することはできない。
一 二十一歳に満たない者又は大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許若しくは大型特殊免許のいずれかを受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して三年に達しない者 政令で定める準中型自動車
二 大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許又は大型特殊免許のいずれかを受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して二年に達しない者 政令で定める普通自動車
8 普通免許を受けた者(準中型免許を現に受けている者を除く。)で、大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許又は大型特殊免許のいずれかを受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して二年に達しないものは、第二項の規定にかかわらず、政令で定める普通自動車を運転することはできない。

 

各運転免許の受験資格

道路交通法

第九十六条 第八十八条第一項各号のいずれかに該当する者は第一種免許の運転免許試験を、同条第二項に規定する者は仮免許の運転免許試験を受けることができない。
2 大型免許の運転免許試験を受けようとする者(政令で定める者を除く。)は、中型免許、準中型免許、普通免許又は大型特殊免許を現に受けている者に該当し、かつ、これらの免許のいずれかを受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して三年以上の者でなければならない。
3 中型免許の運転免許試験を受けようとする者(政令で定める者を除く。)は、準中型免許、普通免許又は大型特殊免許を現に受けている者に該当し、かつ、これらの免許のいずれかを受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が通算して二年以上の者でなければならない。

 

それぞれの保有免許では運転できない自動車

道路交通法施行令

(大型免許を受けた二十一歳に満たない者等が運転することができない大型自動車、中型自動車又は準中型自動車)
第三十二条の二 法第八十五条第五項の政令で定める大型自動車は、自衛隊用自動車で自衛官が運転するもの以外の大型自動車とする。
2 法第八十五条第五項の政令で定める中型自動車は、第十三条第一項に規定する自動車で当該緊急用務のため運転するもの(自衛隊用自動車で自衛官が運転するものを除く。次項において同じ。)に該当する中型自動車(二十歳に満たない者にあつては、自衛隊用自動車で自衛官が運転するもの以外の中型自動車)とする。
3 法第八十五条第五項の政令で定める準中型自動車は、第十三条第一項に規定する自動車で当該緊急用務のため運転するものに該当する準中型自動車とする。
(中型免許を受けた二十一歳に満たない者等が運転することができない中型自動車又は準中型自動車)
第三十二条の三 法第八十五条第六項の政令で定める中型自動車は、第十三条第一項に規定する自動車で当該緊急用務のため運転するもの(緊急用務のための中型自動車の運転に関し内閣府令で定めるところにより公安委員会が行う審査に合格した者が運転するもの及び自衛隊用自動車で自衛官が運転するものを除く。)に該当する中型自動車(二十歳に満たない者にあつては、自衛隊用自動車で自衛官が運転するもの以外の中型自動車)とする。
2 法第八十五条第六項の政令で定める準中型自動車は、第十三条第一項に規定する自動車で当該緊急用務のため運転するもの(緊急用務のための準中型自動車の運転に関し内閣府令で定めるところにより公安委員会が行う審査に合格した者が運転するもの及び自衛隊用自動車で自衛官が運転するものを除く。)に該当する準中型自動車とする。
(準中型免許を受けた二十一歳に満たない者等が運転することができない準中型自動車又は普通自動車)
第三十二条の三の二 法第八十五条第七項第一号の政令で定める準中型自動車は、前条第二項に規定する準中型自動車とする。
2 法第八十五条第七項第二号の政令で定める普通自動車は、第十三条第一項に規定する自動車で当該緊急用務のため運転するもの(緊急用務のための普通自動車の運転に関し内閣府令で定めるところにより公安委員会が行う審査に合格した者が運転するもの及び自衛隊用自動車で自衛官が運転するものを除く。)に該当する普通自動車とする。
(普通免許を受けた者が運転することができない普通自動車)
第三十二条の四 法第八十五条第八項の政令で定める普通自動車は、前条第二項に規定する普通自動車とする。

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