先日、気温がぐっと下がった日の朝、函館山あたりの海で海上に霧が立ち込めていました。
この現象を
気嵐(けあらし)
って言うそうです。
海上の霧って特に珍しく無いのかもしれませんが、マイナス10℃付近まで下がった朝に見られる霧は、いつもと違って見えました。
- 気嵐とは?
- 霧の発生の原因
について紹介しています。
条件が揃っても必ず見られる現象ではないらしく、見たらいいことあるかも?!
海上に発生する霧「気嵐」を見た

とある日の朝の写真です。
その日は、気温マイナス10数度。
仕事場所にいくとマイナス15℃まで下がりました笑
寒いなーと思ってなんとなく函館山方向を見ると、雲海の如く海上に霧が出ていました。
海上の霧自体は珍しいものでは有りませんが、この日見たのはいわゆる「気嵐」というもので、特定の条件でしか発生しない霧だったみたいです。
気嵐とは?発生条件など
気嵐が発生する条件として
- 夜間の気温が放射冷却によって冷やされていること
- 翌朝の天気が快晴であること
- 気温はマイナス15度前後
- 海水温と気温の温度差が15度以上
- 風速は毎秒3~5mの緩やかな風
の条件でのみ発生する霧のことを差すそうです。
で、その日条件はというと・・

- 気温-11℃
- 海水温9℃
- 風はほぼ無風
間違いなく気嵐の発生条件だったわけですね。
ちなみに、その日とある漁港に氷も張ってました(゜o゜;
こちらも初見でした。
寒いけどいいものみました。
海の上で発生する霧の原因は?気嵐を見たら幸運!
ところで、霧とはいうものの、発生状況により色々と名称があるんだそう。
そもそも霧の発生原因は
暖かく湿った空気が温度の低い海面(地面)上に流れ込んでその空気が冷やされることで、空気中に含み切れなくなった水蒸気が凝結して小さな水滴になるため
とのこと。
通常海の霧は気温が水温より高くなる3月から7月に発生しやすくなるんだそうだ。
逆に気嵐は、特に寒いまたは気温が通常よりも下がった日にしか見られない気象現象で、そう頻繁に見れるものでもないそうで。
故に、もし見ることができたら幸運!とまで言われることもあるそうですよ。
霧の発生原因
霧の発生の仕方(メカニズム)にもいくつかあるそうで
移流霧
暖かく湿った空気が、冷たい地面や界面を移動する時、下層から冷やされできる霧
放射霧
高気圧に覆われ、晴れて風の弱い夜には地面の熱が大気中に逃げていくため、地表付近の温度が下がる。→いわゆる放射冷却現象
地面付近の空気が冷やされ、空気中の水蒸気が水滴になることで発生する霧
日の出の後1~3時間位で消える
蒸発流・蒸気霧
暖かい水面上に冷たい空気が流れ込んでくると、水面から蒸発した水蒸気が冷やされて湯気のように発生する霧
お風呂、早朝の湖、川、冬の海
他にもありますが、気嵐については3つ目の蒸発流のこと。
函館近郊の海でみた「気嵐」のまとめ
以上、偶然見かけた気象現象「気嵐」についてでした。
- 気嵐=蒸気霧(蒸発流)
- 「気嵐」の発生条件
- 夜間の気温が放射冷却によって冷やされていること
- 翌朝の天気が快晴であること
- 気温はマイナス15度前後
- 海水温と気温の温度差が15度以上
- 風速は毎秒3~5mの緩やかな風
見れたらいいことありますよ!!
そういえば、漁火光柱っていうのもみたな・・
思い出したらまた書き留めておきます。
>>北海道は道南のとある場所では、野生馬が見れるかもしれません。
ではありがとうございました。
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